日本地図全体を1枚の板だと考えたとき、人口の重さで釣り合いが取れる一点はどこでしょうか。これが「人口重心」と呼ばれる指標で、いわば「人口で測った日本のヘソ」です。
「面積の中心」ではなく「人口の中心」
人口重心とは、その地域に住む一人ひとりが同じ体重を持つと仮定し、地域全体の人口が平衡を保てる点を指します。単純な国土の幾何学的な中心(重心)とは異なり、人がどれだけ密集して住んでいるかによって、この点は変動します。総務省統計局が5年ごとの国勢調査に基づいて算出しています。
現在の人口重心は岐阜県関市
2020年の国勢調査に基づく人口重心は、岐阜県関市(中之保付近)にあります。実は2000年の調査以降、日本の人口重心はずっと関市にとどまり続けています。海に面していない内陸県の一つである岐阜県が、日本列島のほぼ中央に位置していることとも関係しています。
人口重心は少しずつ動いている
2020年の調査では、前回2015年の調査時点と比べて、人口重心は南南東へ約1.6キロメートル移動したことが分かっています。首都圏への人口集中が続く限り、この重心は今後も東寄りへとじわじわ移動していくと考えられます。
まとめ
人口重心は、人口の少ない村や規模の小さい市とはまた違った角度から、日本の人口分布を映し出す指標です。5年に一度発表されるこの数値の動きを追うと、日本の人口の重心がどちらへ向かっているかが見えてきます。
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