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「郡」は今も存在するのか

行政組織としては1926年に姿を消したが、地名としては生き続けている

住所を書くとき、「◯◯県◯◯郡◯◯町」という表記を見たことがある方は多いと思います。この「郡」、実は今の日本には行政組織としての実体はもうありません。それでも地名としては、今も全国の住所表記の中にしっかり生き続けています。

もとは律令制の「国・郡・里」の一部だった

郡という単位そのものは、701年の大宝律令で整備された「国・郡・里」の3段階の行政区分にまでさかのぼる、非常に古い仕組みです。明治時代には「郡役所」という行政機関が置かれ、郡長が地域を統括していました。

1923年に郡制、1926年に郡役所そのものが廃止

しかし1923年(大正12年)4月1日、郡を行政単位とする「郡制」そのものが廃止されます。郡長・郡役所は残務処理のために1926年(大正15年)7月1日まで存続しましたが、その後は完全に姿を消しました。以後、郡は行政組織としての実体を持たない、単なる地理的な名称として扱われるようになります。

それでも住所表記としては現役

面白いことに、郡役所の廃止後の1942年(昭和17年)には、内務省の告示によって北海道以外の全府県に「地方事務所」という出先機関が置かれ、その多くが郡を単位に設置されました。行政としての郡は消えても、地理区分としての郡は形を変えて生き続けてきたのです。現在も、全国の町村の住所には「◯◯郡」という表記が数多く残っています。

まとめ

郡は、律令制の時代から続く由緒ある行政単位でしたが、1926年を最後に統治機構としての役割を終えました。しかし地名としては今も現役で、市町村合併によって郡そのものが消滅した地域がある一方、多くの町村の住所には今も郡の名前が刻まれ続けています。

もっと詳しく知りたい方へ(外部リンク)

郡制 - Wikipedia平成の大合併で消滅した郡(市区町村雑学)

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