地域史
宮崎県、30年の物語――大正9年の調査開始以来初めて減少した世帯数と、35%増の外国人宿泊客
2026年8月20日
2025年国勢調査の速報値によると、宮崎県の人口(10月1日時点)は101万8,904人で、2020年の前回調査の106万9,576人から5万672人減少しました。減少率は4.7%です。
今回の調査で特に象徴的だったのが、世帯数の動向です。世帯数は46万8,703世帯となり、国勢調査が始まった大正9年(1920年)以来、初めて減少に転じました。単身世帯の増加によってこれまで人口減少下でも世帯数だけは増え続けてきましたが、その傾向がついに反転したことになります。100年以上続いてきた統計上の記録が途切れたという意味で、地域の暮らしの土台そのものが縮み始めていることを示す出来事です。
一方、観光の分野には明るい兆しも見られます。2025年に宮崎市を訪れた観光客数は約586万人で、宿泊客数は約253万人と前年比5%増加しました。外国人延べ宿泊客数は前年比35%増となり、新型コロナウイルス流行前の水準にほぼ回復しています。
大正9年の調査開始以来初めて減少に転じた世帯数と、コロナ前水準まで回復しつつある外国人宿泊客数。宮崎県のこの30年は、100年続いた世帯増加の記録が途切れるほど暮らしの基盤が縮む一方で、観光という切り口では着実に人を呼び戻しつつあるという、対照的な二つの変化が同時に進んできた歳月です。
FURUSATO TOKUSHU
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この記事はMACHI.編集部が中立的な立場で執筆しています
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