鹿児島県、30年の物語――43市町村中1市のみが増加した人口と、コロナ前に次ぐ外国人観光客数

地域史

鹿児島県、30年の物語――43市町村中1市のみが増加した人口と、コロナ前に次ぐ外国人観光客数

2026年8月20日

2025年国勢調査の速報値によると、鹿児島県の人口(10月1日時点)は151万2,969人で、2020年の前回調査から7万5,287人減少し、前回に続いて戦後最少を更新しました。減少率は4.7%で、前回の3.6%から1.1ポイント拡大し、全国平均の2.5%を大きく上回っています。

県内43市町村のうち人口が増加したのはわずか1市、姶良市の571人増(0.75%)のみでした。市部の人口は5万7,727人減の135万6,310人(減少率4.08%)にとどまった一方、郡部は1万7,560人減の15万6,659人で、減少率は10.08%に達しています。都市部と郡部の格差が一段と広がっている実態が浮き彫りになりました。

一方、観光の分野では回復基調が続いています。2025年の鹿児島県の外国人宿泊観光客数は42万7千人で、前年比11.2%増となりました。これはコロナ前の令和元年に次ぐ過去2番目の水準です。鹿児島市では2024年の宿泊観光客数が402万人となり、2018年の410万人に次ぐ過去2番目の多さを記録し、外国人宿泊者数は前年比77%増の38万4千人に達しました。観光ビザの発行条件が緩和された中国からの宿泊者は前年の3.5倍超となる9万7,116人で最多となっています。

43市町村中1市のみが人口を維持した厳しい現実と、コロナ前に次ぐ水準まで回復した外国人観光客数。鹿児島県のこの30年は、都市部と郡部の格差を伴いながら人口減少が加速する一方で、観光では確かな回復力を見せているという、対照的な二つの流れが同時に進んできた歳月です。

FURUSATO TOKUSHU

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この記事はMACHI.編集部が中立的な立場で執筆しています

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