徳島県、30年の物語――75年ぶりの世帯数減少と、四国トップの伸び率を記録した外国人宿泊者数

地域史

徳島県、30年の物語――75年ぶりの世帯数減少と、四国トップの伸び率を記録した外国人宿泊者数

2026年8月16日

2025年国勢調査の速報値によると、徳島県の人口(10月1日時点)は67万5,489人で、2020年の前回調査から4万4,070人減少しました。減少率は6.12%で、全国的にも高い水準にあります。市町村別では徳島市が24万1,075人と最多で、阿南市6万4,601人、鳴門市5万1,050人が続きました。

今回の調査で特に注目されたのが、世帯数の動向です。世帯数は30万4,292世帯で、前回より3,918世帯(1.27%)減少しました。人口が減り続ける一方で、単身世帯の増加などにより世帯数はこれまで増加傾向を保ってきましたが、今回初めて減少に転じ、75年ぶりの出来事となりました。人口減少がついに世帯数の増加ペースを上回ったことを示す、象徴的な数字です。

一方で、観光の分野は好調が続いています。2025年の徳島県における外国人延べ宿泊者数は23万人泊で、前年から3割増加し、伸び率は四国4県の中で最も高い水準となりました。日本人延べ宿泊者数も241万人泊で、前年比2%増と4県の中で唯一プラスを記録しています。徳島阿波おどり空港への国際定期便就航や、大阪・関西万博を契機とした観光需要の呼び込みが、これらの伸びを後押ししたとみられます。

75年ぶりに世帯数が減少に転じた住民基盤と、四国トップの伸び率を記録した外国人宿泊者数。徳島県のこの30年は、支え合う世帯そのものが縮み始める現実と、国際定期便や万博を追い風に県外・海外からの訪問者が着実に増えていくという、二つの相反する流れが同時に進んできた歳月です。

FURUSATO TOKUSHU

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この記事はMACHI.編集部が中立的な立場で執筆しています

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