和歌山県、30年の物語――外国人宿泊数が前年比39.8%増の過去最多に、人口は29年連続の減少へ

地域史

和歌山県、30年の物語――外国人宿泊数が前年比39.8%増の過去最多に、人口は29年連続の減少へ

2026年8月9日

2024年、和歌山県を訪れた観光客総数は3,273万1,000人(前年比2.5%増)となり、2年連続で3,000万人を上回りました。史上最高を記録したコロナ禍前の2019年(3,543万3,000人)と比べても92.4%まで回復しており、日帰り客・宿泊客ともに前年を上回っています。

2025年はさらに外国人観光客が伸びました。県内の外国人宿泊客数は前年の51万2,293人泊から39.8%増加し、71万3,562人泊に達して過去最多を更新しています。大阪・関西万博の開催で関西圏全体への観光需要が高まったことが、和歌山県のインバウンド好調の主要因とされています。

一方、人口は厳しい減少が続いています。2025年4月1日時点の推計人口は872,359人で、前年から12,268人(1.39%)減少し、29年連続の減少となりました。同年10月の国勢調査では人口864,262人となり、2020年の922,584人から5年間で58,322人減少しています。

和歌山県の人口は1985年の1,087,206人でピークを迎え、2015年には100万人を割り込みました。減少率は2000年の0.97%から2020年に4.25%、2025年には6.32%へと、年を追うごとに拡大しています。

万博効果で過去最多を記録した外国人宿泊数と、29年間続く人口減少、そして拡大し続ける減少率。和歌山県のこの30年は、観光の追い風を確実に捉える力と、その裏側で止まらない人口減少という、二つの異なる速度の変化が同時に進んできた歳月です。

FURUSATO TOKUSHU

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この記事はMACHI.編集部が中立的な立場で執筆しています

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