地域史
島根県、30年の物語――統計開始以来初の64万人割れと、伸び続ける外国人宿泊客
2026年8月10日
2025年国勢調査の速報値によると、島根県の人口(10月1日時点)は62万9,460人で、2020年の前回調査から4万1,666人(6.2%)減少しました。人口減少は8回連続の調査となり、減少率も拡大しています。
年始時点の推計人口でも節目がありました。2025年1月1日時点の推計人口は63万9,576人で、前年比7,984人の減少。人口が64万人を割り込んだのは、1920年に国勢調査が始まって以来初めてのことです。死亡数が出生数を上回る自然減に加え、転出者が転入者を上回る社会減も続いており、県人口は1955年のピーク(92万9,066人)以降、1986年からは毎年減少を続けています。
一方、観光の分野では対照的な動きが見られます。2025年の観光動態調査速報によると、宿泊客延べ数は360万人泊で前年から2万人泊の微減でしたが、そのうち外国人宿泊客延べ数は11万2,689人泊と、前年から2万5,529人泊増加しました。国内客がわずかに減る中、外国人宿泊客は着実に存在感を増しています。
統計開始以来初めて64万人を割り込んだ人口と、着実に伸びる外国人宿泊客数。島根県のこの30年は、100年前から続く記録の更新という重い現実と、新しく育ちつつあるインバウンド需要という、時間軸の異なる二つの変化が同時に進む歳月です。
FURUSATO TOKUSHU
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この記事はMACHI.編集部が中立的な立場で執筆しています
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